「であるにも関わらず」という意味を持つ英語表現

「であるにも関わらず」という意味を持つ英語表現は、文脈やニュアンスによって様々なものがあります。品詞(接続詞、前置詞、副詞)によって使い方が異なるため、それぞれの特徴と合わせてご紹介します。

接続詞(後ろに「主語 + 動詞」の文が続く)

文と文をつなぐ役割を果たします。

表現 ニュアンス 例文
Although 最も一般的に使われる表現。「~だけれども」「~にも関わらず」 Although it was raining, we went for a walk. (雨が降っていたにも関わらず、私たちは散歩に出かけた。)
Even though “Although”を強調した表現。「~でさえあるにも関わらず」という強い対比を示す。 Even though he studied hard, he couldn’t pass the exam. (彼は一生懸命勉強したにも関わらず、試験に合格できなかった。)
Though “Although”とほぼ同じ意味で、より口語的。文末で「~だけどね」と付け加えるようにも使える。 Though it’s a bit expensive, I think it’s worth buying. (少し値段は高いけれども、買う価値はあると思う。)
He said he would come. He didn’t, though. (彼は来ると言った。でも来なかったけどね。)

前置詞(後ろに名詞や動名詞が続く)

前置詞なので、後ろに完全な文(主語+動詞)を置くことはできません。

表現 ニュアンス 例文
Despite 「~にも関わらず」ややフォーマルな響き。 Despite the rain, we went for a walk. (雨にも関わらず、私たちは散歩に出かけた。)
She passed the test despite being ill. (病気だったにも関わらず、彼女はテストに合格した。)
In spite of “despite” と同じ意味で、一般的に使われる。「~にも関わらず」 In spite of the heavy traffic, I arrived on time. (交通渋滞がひどかったにも関わらず、私は時間通りに到着した。)
Regardless of 「~に関係なく」「~を問わず」という意味合いが強い。条件や状況を問題にしないことを示す。 The rule applies to everyone, regardless of their position. (その規則は、役職に関わらず全員に適用される。)

副詞(文頭、文中、文末で文全体を修飾する)

前の文の内容を受けて、「それにも関わらず」と続ける際に使います。

表現 ニュアンス 例文
Nevertheless 硬い表現で、書き言葉でよく使われる。前の文で述べた事実と対照的なことを述べるときに使う。 I was very tired. Nevertheless, I had to finish the report. (私はとても疲れていた。それにも関わらず、レポートを仕上げなければならなかった。)
Nonetheless “nevertheless”とほぼ同じ意味で、同様にフォーマルな表現。 The book is long. Nonetheless, it’s a compelling read. (その本は長い。にも関わらず、非常に面白い読み物だ。)
However 「しかしながら」という意味で最も一般的に使われるが、「それにも関わらず」のニュアンスも持つ。 He felt sick. However, he went to work. (彼は気分が悪かった。しかしながら、仕事に行った。)

使い分けのポイント

  • 後ろに文 (主語+動詞) を続けたい場合:Although, Even though, Though
  • 後ろに名詞 (句) を続けたい場合:Despite, In spite of
  • 前の文を受けて「それにも関わらず」と独立して使いたい場合:Nevertheless, Nonetheless, However

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